「ずいぶん、自分勝手な教師ですね。
なら、そうさせるように自ら動けよ教師ってかんじ」


隣にいた室井が睨んでいた。



「教師なんて、みんな
あんなもんだよ。」



祐那はそう言うしかなかった。



渡された出席簿を
軽くにぎりしめ、
後でねーと室井とその場から別れた。



皆が

お前

みたい


だったら――――――…



そんな台詞を喜べる程
祐那は子供じゃなかった。

こんなに忙しいのも


自分の気持ちが
詰まっていくように
息が詰まる
全て自分が招いた
結果だけど



ため息ばかり出る毎日。