「でね、晶ちゃんったらばさ~」



母の手料理のカレーと母の彼氏の話しに、
祐那はウンザリしていた。
カレーはあまり美味しくはなくて
晶ちゃんの話しは
祐那を嫌な気持ちにさせた。



「あんた、学校どう?」


空気を変える為か
母が話しを変えた。


「どうって…普通だけど…」

「なあに、まだ生徒会会長なんてやってんの?
あーヤダヤダなんか優等生だよね。
私の娘とは思えない!」



「……私だって、ママの子供か疑問だわ」


「………なんですって?」


母の顔色が変わった。


バシッ!


爽快な音を立てて、平手が飛ぶ。
祐那は何が起きたか一瞬解らなかった。


「イッタイなあ。
気に入らなかったら、手を上げる癖直してよ!」


祐那はぶつけるように
叫ぶ。