幼稚園、最後の夏。



私はお父さんの仕事の都合でアメリカに…飛ぶことになった。




「鈴斗…絶対戻ってくるからっ!」


「うん…」


「じゃあね…」


私は大好きな鈴斗に、別れを告げた。



大丈夫。また好きだよって言い合える日がくるから。


「大好き…」


鈴斗がそうつぶやくと、私は家の車に入れられた。