「聖弥も受け入れてるよ。大阪でも就活頑張るってな。」
『俺は嫌だ。縦浜で甲子園目指す。
クラスメートとも離れたくない。』

「仕送りも何も出せねぇぞ?働けないお前にどうしろって言うんだよ。子供なんだよ、お前はさ。」


プチン

また理性が切れた気がする。
今度は違う理性が。


『お前だって子供じゃねぇかよ!!』

「何だよいきなり。」


『もういい。』




俺は家を飛び出した。



途中お母さんの声が聞こえてきたけど無視った。




鬼監督の下で野球してたんだから体力は自信がある。


だからひたすら走る。