言った瞬間、なんか空気が変わった気がした。 凍りついた? 言っちゃいけないようなことを言った時みたいに。 そんな感じの空気がした。 「あ、俺ら?」 空木がしゃべり出すとそんな空気なんてなかったかのように、普通になっていく。 「俺らは論外」 ニコニコしながら言う空木。 「は?」 「もともと色緋は、ワケ有りの奴らが集まった里なんだよ」 遠くを見ながら言った。