「そのお話はお断りさせていただきます。私の他にも、芽瑠とか雪音がいますし……。」



「でも、今回のオファーはあなたにきたのよ。この事務所ができて、最も大きな仕事なのよ。」



社長に必死に説得されて、私は映画に出演することを承諾した。



その代わりに映画が終わったら、無期限の休養することを約束した。








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『うさぎの涙』


第二次世界大戦が終わって、10年の月日が流れた。


英語教師を志す中学生、遠藤礼子(エンドウレイコ)



彼女が成長していく。



そして、大学生になるとアメリカ人留学生のアレックスと恋に落ちる。



しかし、アレックスがアメリカ人というだけで、周りは2人のことを許さなかった。



2人の切ない恋の行方を描く物語だ。


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今まで、大学生役は演じたこと学校になかったし、戦後が設定のお話にも出演したことがなかった。



なにもかもが私にとって、はじめての経験だ。



恋愛ものは、はじめてではなかった。



でも、アメリカ人が相手というのははじめてだ。