~最終選考会場~



さすがに最終選考となると控え室の空気が全然違った。



凄く緊張する。



でも、お姉ちゃんが作ってくれた御守りがあるから、少し緊張がやわらいだ。



「エントリーNo.3 夏川杏子さん。よろしくお願いします。」


「はい」



会場に入る、私は自分のできることを精一杯やるだけだ。



会場には、監督、主演の俳優さん、脚本家など10人くらいの審査員がいた。



「エントリーNo.3 夏川杏子です。よろしくお願いします。」



今日の私は輝いている気がする。



なんか何でもできそう。



最終選考は、主人公の俳優さんと一緒にラストシーンを演じる。



家でお姉ちゃんと練習したから大丈夫だ。



私はのびのびと演技した。



できることは全部やったから、後悔はない。


とっても清々しい気分だった。



演技し終えたとき、こんなことを思った。



それから、控え室に戻った。



それから、エントリーNo.4の人、エントリーNo.5の人が終わり、あとは結果を待つだけだ。