結局俺らはその日、3人の秘密基地で過ごした。
その夜は寒かった。悲しかった。でも、俺は泣かないと決めた。
そして、朝を迎えた。いつもより、すごくはやく目が覚めた。他の2人も。
昨日の格好のまま、学校に向かった。教科書は全教科おいてきている。
学校は遠足の話やテレビの話で盛り上がっていた。
俺たち3人以外はいつもと、かわらなかった。
担任が教室に入ってきた。ふと昨日の言葉が頭によぎる
(家に帰るまでが遠足だぞ!)
「俺たちの遠足はまだ終わってない!」
俺はつい叫んでしまった。
すると、優斗と栄輝が
「おう!」
と、同時に言った。
そこから、俺たちの本当の遠足が始まった。