「あの、」



「あー…先生?とりあえず、グレープフルーツ、食べる?」



「っ!」



微妙に緊張感の走るこの場を和ませようとグレープフルーツ片手にニコッと微笑むも、先生はビクッとするだけ。



「いえ、あっ、あの…」



「ん?」



「その、昨日…は…」



「あー…」



取って食うわけでもあるまいし…なんて若干呆れていたが、先生の一言で全てを悟った。