デザート用にとグレープフルーツを手に取った瞬間、トントンと誰かが階段を降りてくる音が聴こえてきた。



ガチャリとドアが開く音と同時にパッとそちらを見やれば、ドアの前には大きく目を見開く俺の可愛い姪っ子……の想い人。


「おはよう。」



「あっ…おはよう、ござい…ます。」



「よく寝れた?」



「あー…」



「だよねー。」



「……はい。」