「はじめ?」




「・・は、はい!」



そんなことを妄想していたら、



ジェラルド先生が不思議そうに私を見た




「・・野菜ちぎる手が止まってますよ?」




「あ、ご、ごめんなさいっ」




邪念は捨てて、今私はサラダを作ることに専念しようっ・・



そう思い野菜をちぎり始めようとしたとき




「!・・・ジェ、ジェラルドさんっ・・」



ジェラルド先生が私の後ろに立ったと思ったら



私の両脇から腕が伸びてきて私の両手を包んだ



そして私の耳元で





「もしかして、・・・一緒にやりたかったですか・・?」




低い声でそうつぶやいた