そう言って、キャバ嬢のような髪が不似合いでアクセも全てブランドで揃えている勘違い女(とクラスの男子に評価される)を指さした。

優貴と桃子は、クラスでも有名なくらいベッタリだけどお互い両想いな事に気付いていない。

今まさに、優貴は男友達に「センスわりぃ」とからかわれていた。
顔を真赤にして怒る優貴をみて、私はボーッと見ていた。

「でも…まだ付き合ってないしっ!まだチャンスあるよね!?」
私は直緒に同意を求めた。でもアッサリと
「どうだろうね〜?」
とアクビをしながら一言で返された。