《………ギシッ…》 ラルの母親が病院を出て十数分後、 それまで沈黙を保っていた ラルの病室から 微かにベッドが震動する音がした。 「……っ。」 起きたんだろうか。 俺は、静かに立ち上がり、 そして病室のドアに手を掛ける。 『………………ライ…っ。』 そして、今の状況。 ……俺は…どうするべきなんだ。