「もう! まだそんなだらしない格好なの!?早くしないと間に合わないよ!?」


「間に合わない…って、まだ8時にもなってねぇだろ」


「間に合わないよ!クラス替えの掲示8時からなんだよっ!」


この状態だと大河が家を出るまでに最低でも10分はかかりそう。


間に合うのかな…!?


大河はそんなあたしを引いた目で見ながら、すでに硬くなっているパンを再び食べはじめた。


「…んなの俺興味ねぇー。後でゆっくり見るから先に行ってろ」


訳せばきっとこんな感じ。


パンを食べながら大河はしゃべっているので何を言っているのかわからない。