「ついこの間まではまだ小学生だと思ってたのになぁ。

ついに大人になっちまったよ。」



ハニカミながら龍斗は髪をかき上げた。



「まだまだガキじゃねぇか。」



そんな龍斗に亮は呆れながら言った。




「お前が冷め過ぎてんだよ。
あ~でもちょっと中学の頃に戻りてぇかも。」











隣でブツブツと
一人昔を回想する龍斗に
亮はかける言葉が
見つからなかった。





























『俺には過去なんてねぇから』