中学校もろくに行かず休んでばっかの私にわ公立高校なんて奇跡だった。
だからママわすっごく喜んでくれた。
「もう着くよー!」ママわ朝から機嫌がいい。
「よし到着~!」
「やだなー!しかも絶対、頭髪ひっかかるよね?ママ?」
「仕方ない!実鈴、黒髪似合わないから!じゃ私先に体育館行ってるね。かっこいい男の子いたら教えてねー♪♪」
って呑気なママー。
「実鈴ー!」
遠くから聞き慣れた声。
「里樹ー!おっはよー!」
大澤 里樹(オオサワ リジュ)16才。
里樹とわ小学校から仲が良く家も近所。
自分の事を自分の名前で呼ぶ私よりバカな女の子。
「てか実鈴、その髪色わさすがにヤバイね!」
「やっぱり~?だってママが黒わダメだって!」
「さっすがケイちゃん!やっぱ違うね~」
ケイちゃんとわ私のママ。
「里樹のママなんかさ入学式くらいちゃんとしなさいって朝からうっさいの!」
「普通ヨシミちゃんが正解だよ!!まぁ私、この髪色気に入ってるしね!どうせ明日にわ私も黒髪だよ!」
ヨシミちゃんわ里樹のママ。
「実鈴!クラス表みにいこーよ」
「うん!行こ!行こ!」