ということで昨日の今日。




ついにバイト初日に。





あたしバイト初めてなんだよな。っていうかこの無愛想でいいのだろうか。






―カランカラン



あっ。この店の音、朱音さんの店の音と一緒だ。





「ようこそ。君があたらしいバイトさん?」





「はぁ。そうです」





「じゃぁさっそくこれに着替えて。あっ。髪の毛はお団子でよろしく」






「はぁ。わかりました」





いきなりなんなんだろう。






この制服。男前過ぎないか?まぁどうでもいいけど。








「着替え終わりました」





「おお!似合ってるね。いや~。朱音いい人材みつけたな」




「あの。それよりあなたは?」





「あ~ごめんごめん。俺は新上樹。ここのオーナー。君は?」




「あたしは新村優愛です。よろしくおねがいします」




「優愛ちゃんね。かわいい名前だね。じゃぁわからないことは・・・・・。日向~。ちょっとこっちこい」





「はい」





「こいつにきいて」




「わかりました」



「じゃぁ俺仕事に戻るから。日向、優愛ちゃんに一通り仕事教えてやって」





「わかった」



「じゃぁ」





こいつ。どっかでみたことがある。誰だっけ?






「君、4組の新村優愛だよな?」




「そうだけど。なんでしってんの?」




「はっ。まさか俺知られてないなんてな」




「俺1組の夢野日向」




「夢野日向?えー・・・・っと。あぁ!あのもてるけど誰とも付き合わない意味不明なやつね」





「おい。お前ぼろくそ言い過ぎだろ」





「あー・・・ごめん」



「まぁいい。とりあえず新村は接客。仕方はこの紙にかいてあるから。そんでここのカフェのイメージは、美男美女。らしい。だから、飲み物目当てっていうより、接客するやつ目当てでくる客が多いから。一応気をつけるように」




「はぁ。」




「じゃぁ以上だ」




「ありがとうございました」