それからしばらくして、夏稀とりっちゃんから話しかけてきた。





「いつまでもそうしているつもり?あなた孤立してる。どうせならあたしたちとつるんでみない?」





「夏稀たちはあなたのことが気に入ったんだ!なんだかしゃべってみたいと思った。無理にとは言わないよ。だって人には尊重するべき意見があるからね。でも少しでも迷いがあるんなら損はないと思うよ。」





「あたしたちをそこらへんの女子と一緒にするのだけはやめてちょうだい」






「どうする?」







あたしは絶対いやだって思った。





だけど。





2人の瞳をみたらそんな思いは消えた。






2人はあたしを信頼しようとしてくれてる気がした。






顔はわらってるのに瞳だけは真剣だった。






あぁ、こういう人たちといたらあたしは傷つかないんだ。






って。





だからあたしは





「あたし素直じゃないから。あなたちを本気で信用してない。それでも?」






「もちろん!だって夏稀もまだあなたを知らないから。本気で信用はできないよ。だけどこれから知っていけばいいじゃない」





「あたしもそう思うよ。これからあたしたちを信用できると思えば信用すればいい。信用できないと思えばあたしたちと関わらなければいい」






「あたしは・・・・・・・。あなたたちを知ってみたい」





「じゃぁよろしくね。あたしは愛沢莉緒。夏稀からはりっちゃんってよばれてる。りっちゃんでいいから」





「小野寺夏稀。夏稀って呼んでね~」