日向side




隣で一緒に帰ってる女子は新村優愛。




俺の学校で一番可愛くて、一番モテる。




しかもこいつ目当てできょねんの文化祭は大勢の男子生徒があふれかえっていた。





俺は女が嫌いだ。




パンダみたいな顔して俺の外見だけでいいよってくる。




おれを自分を華やかに見せるための道具としか思っていない。





俺が少しでもいいよってくる女に喋ってみたらその女は他の女にすぐじまんする。





「夢野くんからあたしにしゃべりかけてきたって」





まるで自分が一番とでもいうかのように。







だけどこいつは違う。





なにが違うかはわかんねーけど。




なんか俺のなかで、こいつだけは信じられると思った。




なんでだ。