新上side



「あたしに指名って。驚きすぎて自分でもわらっちゃいましたよ」




そういって彼女はふわりと笑った。




「あたし自分の容姿が嫌いなんです」




どうしてだろう。疑問におもったがあえてふれなかった。




彼女の瞳がとてもせつなかったから。





新村優愛。


彼女は誰がみてもびっくりするくらいの美人。




顔だけじゃない。スタイルもいい。




普通の女子よりは少しだけ背が高い。モデル以上のスタイルのよさ。




なのにどうして彼女は自分の容姿が嫌いなんだろうか。



彼女は深いなにかを抱えている。




俺はそう思った。