「また1組の夢野くん告られたらしいよ」





「えっまじで?」





「うん。そんでまたふったらしいよ」







「またかぁ。夢野くんってもう何人目?」







「新学期にはいってもう10人目くらいじゃない?まじ夢野くんかっこいい」




そんな女子たちの声がしきりとどこからか聞こえてきた。










「たしかに夢野くんってかっこいいよね。ねぇ優愛もそう思わない?」





「別に」





「うっわぁ。優愛さめてるね」






「だって興味ないし」





「だめだよ夏稀。優愛に恋愛求めても無駄無駄。



 全然興味ないんだもん」





「はぁ。優愛もてるのにもったいない」





「そうだよ。優愛さぁ、あんた狙ってる男子多いんだからね」






「あたし別に告白してって頼んでないし」




「でた。クール系女子。でもあたし優愛好きだよ」




「あたしも!」




「ありがと」




「あっそうだ。今日の放課後みんなで新しくできたカフェにいかない?」




「いいね。あそこのカフェめっちゃかわいいよね」



「そうなの!あたしの心鷲づかみされたよ」



「あはは。夏稀って感じのカフェだもんね」





「あっ。チャイム鳴った。またあとでね」