シードゥルサの城とはまた違う雰囲気に見いってしまう。
見惚れるリュナを横目に、カルサは門に手をあてた。
「カルサ?」
両手を門にあて何をするのかと思いきや、ゆっくりと力を入れ扉を押し開けた。
重たそうな音が響く。
「…すごい、開いた。」
リュナは口をぽかんと開けてそれを眺めていた。
どれだけ力が強いのだろう、そんなリュナの気持ちを知らないカルサは至って冷静だ。
「開けたんだから当たり前だろう。」
何を言っているのやらと、不思議そうな顔をする。
ここへ来てカルサの気持ちがキオに近付いていることに気付いた。
いつもの彼なら表情を出さないか、出して呆れ顔だ。
「そうなんだけど…。」
あとに続く言葉をつまらせたのは目の端に何かが映ったからだった。
開いた門の向こう側に人影が見える。
高貴な衣裳に包まれた男性、金色に輝く髪が柔らかく揺れる。
リュナはなんとなく心細くなりカルサに近寄った。
見惚れるリュナを横目に、カルサは門に手をあてた。
「カルサ?」
両手を門にあて何をするのかと思いきや、ゆっくりと力を入れ扉を押し開けた。
重たそうな音が響く。
「…すごい、開いた。」
リュナは口をぽかんと開けてそれを眺めていた。
どれだけ力が強いのだろう、そんなリュナの気持ちを知らないカルサは至って冷静だ。
「開けたんだから当たり前だろう。」
何を言っているのやらと、不思議そうな顔をする。
ここへ来てカルサの気持ちがキオに近付いていることに気付いた。
いつもの彼なら表情を出さないか、出して呆れ顔だ。
「そうなんだけど…。」
あとに続く言葉をつまらせたのは目の端に何かが映ったからだった。
開いた門の向こう側に人影が見える。
高貴な衣裳に包まれた男性、金色に輝く髪が柔らかく揺れる。
リュナはなんとなく心細くなりカルサに近寄った。