「陛下…お願いがあります。…このまま服を掴ませて下さい。」
「あ?ああ。」
リュナの様子を気遣いながらカルサはゆっくりと歩き始めた。
緊張しながらもリュナはカルサに付いていく。
暫く歩くとこの感覚に慣れてきたのか、ようやくリュナの思考が働き始めた。
「…陛下は総本山の扉がどこにあるのか分かるんですか?」
「いや、場所は知らない。だが心に思うだけでその場所に辿り着くことが出来る。ここはそういう場所だ。」
カルサの声を聞いて気持ちが落ち着いてきたのか、目を開けれるようにもなった。
確かに不思議なもので、下っている感覚はないのに周りの景色がどんどん上に向かっていく。
「少しは慣れてきたか?」
後ろのリュナの様子を背中で感じ取ったのか、カルサが前を向いたまま話しかけてきた。
「はい、少し慣れてきました。」
それでも何かを掴んで支えにしないと不安で仕方ない。
「そうか。総本山に着く前に頼みたいことがある。」
「何でしょうか?」
「あ?ああ。」
リュナの様子を気遣いながらカルサはゆっくりと歩き始めた。
緊張しながらもリュナはカルサに付いていく。
暫く歩くとこの感覚に慣れてきたのか、ようやくリュナの思考が働き始めた。
「…陛下は総本山の扉がどこにあるのか分かるんですか?」
「いや、場所は知らない。だが心に思うだけでその場所に辿り着くことが出来る。ここはそういう場所だ。」
カルサの声を聞いて気持ちが落ち着いてきたのか、目を開けれるようにもなった。
確かに不思議なもので、下っている感覚はないのに周りの景色がどんどん上に向かっていく。
「少しは慣れてきたか?」
後ろのリュナの様子を背中で感じ取ったのか、カルサが前を向いたまま話しかけてきた。
「はい、少し慣れてきました。」
それでも何かを掴んで支えにしないと不安で仕方ない。
「そうか。総本山に着く前に頼みたいことがある。」
「何でしょうか?」