「ナルとは以前に会ったことがあると言っていたな。」
部屋を出てから間もなく、歩きながらカルサがリュナに問いかけた。
「はい。紅に誘われてお茶をしたことがあります。」
「お茶、ね。」
そしてカルサは足を止める。
疑うような視線に呆れたような声、なんとなく失敗したような気がしてリュナは恐る恐る口にした。
「陛下?」
「お前が何の話をしたのか、なんとなく分かった。」
そう言われた瞬間にリュナの顔は真っ赤に染まった。
カルサからの視線が痛い。
バレた。
間違いなくバレた。
紅にのせられてカルサに対しての気持ちを暴露したことが易々とバレてしまった。
女の恋愛話は年齢関係なく盛り上がるもの、押せや引けやの話をナルも楽しそうに延々としていたのだ。
片想いが一番楽しいとか、脈はあるのではないかとか、ナルの若い頃の恋愛話とか、とにかく話題は尽きなかった。
「…申し訳ありません。」
部屋を出てから間もなく、歩きながらカルサがリュナに問いかけた。
「はい。紅に誘われてお茶をしたことがあります。」
「お茶、ね。」
そしてカルサは足を止める。
疑うような視線に呆れたような声、なんとなく失敗したような気がしてリュナは恐る恐る口にした。
「陛下?」
「お前が何の話をしたのか、なんとなく分かった。」
そう言われた瞬間にリュナの顔は真っ赤に染まった。
カルサからの視線が痛い。
バレた。
間違いなくバレた。
紅にのせられてカルサに対しての気持ちを暴露したことが易々とバレてしまった。
女の恋愛話は年齢関係なく盛り上がるもの、押せや引けやの話をナルも楽しそうに延々としていたのだ。
片想いが一番楽しいとか、脈はあるのではないかとか、ナルの若い頃の恋愛話とか、とにかく話題は尽きなかった。
「…申し訳ありません。」