思わぬサルスの発言に三人とも驚きを隠せない。

確かにカルサはあの時消えてしまい、サルスが居場所など知る由もないと思っていた。

そう紅から聞いていたのだ。

「サルス、お前カルサがどこにおるか知っとんのか?封印されたて…。」

どう頭の中を張り巡らせても解決への糸口は見出せない。

聖は自分の中にある疑問をそのままサルスにぶつけた。

当然の反応にサルスは落ち着いて対応する。

「話は長い、まずは見てもらわないと説明はできない。」

サルスはそう告げると三人の反応を待たずに背を向けて歩き始めた。

そして扉の前で振り返りもう一度口を開く。

「行こう。」

サルスの言葉に三人は頷き、四人は城の中を移動し始めた。

先頭を歩くサルスに付いていくまま地下に、地下に、どんどん下がっていく。

あまり足を踏み入れない地下牢に入るときには、さすがに三人は顔を見合わせた。

まさかここにいるのかと勘ぐるが、さすがにそれはないようだ。