「剣で…こう胸を突き刺され、その剣を媒体にして封印されたらしい。リュナも水晶玉の中に封印されてしまった。」

サルスはゆっくりと丁寧に事のあらましを話し始めた。

侵入者の強さ、流れ、次々に現れる見知らぬ人物、何故カルサは侵入者の名前を知っていたのか。

今までとは違う襲撃に動揺は隠せなかったと、その場にいても何も出来なかったのだと嘆く声は憤りを含んでいる。

そして、意を決したサルスは一呼吸おいて三人に告げた。

それまで伏し目がちに話していたサルスが顔を上げたことに三人も自然と身構える。

何かくる、そう予感した通りにサルスから驚く発言が出されたのだ。

「行こう、カルサの許に案内する。」