「御劔同士でも仲間内やないって事なんやろか?」

「かもしれないね。前、聖たちの結界を壊して魔物を送り込んできた女の子。あの子も御劔だったりしてな。」

「せやな。」

考えだしたら切りがないくらい謎はさらに深まっていくだけだった。

どれから解きほぐせば一番知りたい答に辿り着くのだろう。

「サルスはこうなる事知ってたんやろかな。あんな事するっちゅうんは、やっぱそういう事やんな。」

「どうだろうね。」

「どっちにしても最悪に対しての備えを用意しとったんは間違いない。しかもかなり前からっちゅうこっちゃ。聞いた話によると昔は双子みたいに似てたらしいで、あの二人。」

聖の言葉に貴未と紅は固まった。

初めて聞く事実だからか、それとも聖と紅も双子だからなのか、意外だったからなのか。

双子のような二人は今では全く違う顔つきになっている。

サルスの額に刻まれた印は封印の時に刻まれるものだったの思い出す。

おそらくサルスは自身の姿を少しずつ封印して今の仮の姿を作り上げていたのだろうと、紅は告げた。