「封印されてもた、っちゅう訳か。ほなリュナは?」
聖の当然の質問に紅は言葉なく首を横に振る。
紅が見た時にはもうリュナの姿はなかった。
しかし、貴未が玉座の間を去る時には確かにリュナはカルサの傍らにいた。
そして彼女は戻ってきたのだ。
誰の面会も許されなかったリュナは、式典であの日初めて姿を現した。
それは貴未たち三人も同じで、あの日以来初めてリュナの姿を見たのだ。
話すことも出来ずに自室に戻って行ったリュナはおそらくまだ体調が優れないのだろう。
もしくは心の方かもしれない。
色々勘ぐって何も言えなくなってしまったのだ。
「一回連れていかれた、その線が濃いよな?聖。」
「多分そうやろな。」
その言葉を最後に三人とも考え込み黙ってしまった。
突然現れた侵入者にいとも簡単にこの国の象徴である二人の神を奪われてしまったこと。
とてつもない力を持つ侵入者は嵐と共にこの国を脅かし、無駄な殺戮はせずに目的を果たして消えた。
聖の当然の質問に紅は言葉なく首を横に振る。
紅が見た時にはもうリュナの姿はなかった。
しかし、貴未が玉座の間を去る時には確かにリュナはカルサの傍らにいた。
そして彼女は戻ってきたのだ。
誰の面会も許されなかったリュナは、式典であの日初めて姿を現した。
それは貴未たち三人も同じで、あの日以来初めてリュナの姿を見たのだ。
話すことも出来ずに自室に戻って行ったリュナはおそらくまだ体調が優れないのだろう。
もしくは心の方かもしれない。
色々勘ぐって何も言えなくなってしまったのだ。
「一回連れていかれた、その線が濃いよな?聖。」
「多分そうやろな。」
その言葉を最後に三人とも考え込み黙ってしまった。
突然現れた侵入者にいとも簡単にこの国の象徴である二人の神を奪われてしまったこと。
とてつもない力を持つ侵入者は嵐と共にこの国を脅かし、無駄な殺戮はせずに目的を果たして消えた。