「何をしている!早くカルサを!!」
ジンロの声に促されて二人は我に返った。
光溢れる中、千羅と瑛琳は目を凝らし必死にカルサを探す。
いない、いない、どれだけ辺りを見回しても千羅の目にカルサの姿が映らない。
「千羅!あそこ!!」
瑛琳の指し示す方向に何か物影があった。
それを確認した瞬間、血の気の引く音が耳の奥に響き渡る。
「カルサ!!?」
胸に突き刺さった剣、そんなカルサの姿を見て二人が平常心を無くしてしまった。
焦る気持ちと共に無我夢中でカルサの許へと駆け寄る。
しかし数歩踏み出したところで瑛琳はカルサを千羅に任せ、進む方向を変えた。
まるで鞭で叩き付けたような鋭い音が響き始める。
あまりに強い力と力の干渉に空間にヒビが入り始めたのだ。
玉座の間にいくつも亀裂が刻まれていく。
その場にいたサルスや兵士たちの悲鳴が聞こえて、千羅はその方向を見た。
「瑛琳、頼む!」
「ええ、カルサを!」
固まって集まっているサルスたちの許へ既に瑛琳は向かっていたのだ。
ジンロの声に促されて二人は我に返った。
光溢れる中、千羅と瑛琳は目を凝らし必死にカルサを探す。
いない、いない、どれだけ辺りを見回しても千羅の目にカルサの姿が映らない。
「千羅!あそこ!!」
瑛琳の指し示す方向に何か物影があった。
それを確認した瞬間、血の気の引く音が耳の奥に響き渡る。
「カルサ!!?」
胸に突き刺さった剣、そんなカルサの姿を見て二人が平常心を無くしてしまった。
焦る気持ちと共に無我夢中でカルサの許へと駆け寄る。
しかし数歩踏み出したところで瑛琳はカルサを千羅に任せ、進む方向を変えた。
まるで鞭で叩き付けたような鋭い音が響き始める。
あまりに強い力と力の干渉に空間にヒビが入り始めたのだ。
玉座の間にいくつも亀裂が刻まれていく。
その場にいたサルスや兵士たちの悲鳴が聞こえて、千羅はその方向を見た。
「瑛琳、頼む!」
「ええ、カルサを!」
固まって集まっているサルスたちの許へ既に瑛琳は向かっていたのだ。