「ジンロ!!お願い!!」
水晶玉を受け取ったジンロはそのまま走り始める。
左手で胸に抱き、絶対に離さないと力を込めてカルサを目指した。
「ジンロ!」
背筋も凍るような殺気がジンロを襲う。
玲蘭華ではない女の声に反応したジンロは、間一髪で上空から振り落とされた剣をかわして後方に飛んだ。
カルサの前に立ち、剣を構えて行く手を阻む女性の姿をジンロと玲蘭華は確認する。
黒く長いウェーブのかかった髪をなびかせ、冷たい表情で立ちはだかっているのは懐かしい顔だった。
そして、ここに居る筈のない人物だ。
「ロワーヌ…沙更陣はどうした!?」
「想像くらいつくでしょう?さあ、それを渡しなさい。」
ロワーヌと呼ばれた女性は手を差し出して渡すように促した。
勿論ジンロは渡す筈もない。
そうはさせるかという思いを込めて、彼はよりいっそう力強くリュナを抱えた。
次々と見知らぬ人物が増え、ものすごい速さで変わってゆく展開にサルスたちはただ見ていることしかできない。
水晶玉を受け取ったジンロはそのまま走り始める。
左手で胸に抱き、絶対に離さないと力を込めてカルサを目指した。
「ジンロ!」
背筋も凍るような殺気がジンロを襲う。
玲蘭華ではない女の声に反応したジンロは、間一髪で上空から振り落とされた剣をかわして後方に飛んだ。
カルサの前に立ち、剣を構えて行く手を阻む女性の姿をジンロと玲蘭華は確認する。
黒く長いウェーブのかかった髪をなびかせ、冷たい表情で立ちはだかっているのは懐かしい顔だった。
そして、ここに居る筈のない人物だ。
「ロワーヌ…沙更陣はどうした!?」
「想像くらいつくでしょう?さあ、それを渡しなさい。」
ロワーヌと呼ばれた女性は手を差し出して渡すように促した。
勿論ジンロは渡す筈もない。
そうはさせるかという思いを込めて、彼はよりいっそう力強くリュナを抱えた。
次々と見知らぬ人物が増え、ものすごい速さで変わってゆく展開にサルスたちはただ見ていることしかできない。