仮死状態、その言葉を聞いてサルスは無意識に立ち上がる。
頭よりも身体が先に動き反射的にカルサの許へ走り始めた。
「駄目だ、動くな!!」
ジンロの大きな声にサルスは思わず動きを止める、だがこんなチャンスをヴィアルアイが逃すはずがなかった。
右手をサルスに向けてかざし、炎を勢い良く放出させる。
突然現れた迫り来る炎の波にサルスは目を見開いたまま動く事ができなかった。
「くそっ!」
ジンロは左手に剣を召喚して走りだした。
大きく振り上げ、その剣圧で炎の軌道をずらす。
軌道が反れた炎はサルスの頭上を越え壁にぶつかり、大きな穴を開けた。
安心したのも束の間、再び態勢をヴィアルアイに向けたジンロは心臓が止まりそうになる。
彼が見たものは、光に包まれ身体が宙に浮いたリュナの姿だったのだ。
「何ッ!?いやっカルサァッ!!」
悲痛の叫びにやっとジンロの心臓が動き出した気がした。
カルサから離され光る球体に包まれたリュナは、必死に手を伸ばしカルサの許へ戻ろうともがく。
頭よりも身体が先に動き反射的にカルサの許へ走り始めた。
「駄目だ、動くな!!」
ジンロの大きな声にサルスは思わず動きを止める、だがこんなチャンスをヴィアルアイが逃すはずがなかった。
右手をサルスに向けてかざし、炎を勢い良く放出させる。
突然現れた迫り来る炎の波にサルスは目を見開いたまま動く事ができなかった。
「くそっ!」
ジンロは左手に剣を召喚して走りだした。
大きく振り上げ、その剣圧で炎の軌道をずらす。
軌道が反れた炎はサルスの頭上を越え壁にぶつかり、大きな穴を開けた。
安心したのも束の間、再び態勢をヴィアルアイに向けたジンロは心臓が止まりそうになる。
彼が見たものは、光に包まれ身体が宙に浮いたリュナの姿だったのだ。
「何ッ!?いやっカルサァッ!!」
悲痛の叫びにやっとジンロの心臓が動き出した気がした。
カルサから離され光る球体に包まれたリュナは、必死に手を伸ばしカルサの許へ戻ろうともがく。