「ヴィアルアイ!」
声と同時に爆風がヴィアルアイを襲い、彼は風圧によって後方に吹き飛ばされてしまった。
「…リュナ。」
リュナの腕の中に入る前にカルサの身体は宙で止まり、ここにいる筈のない人物が彼を支えている。
その姿を見て胸が熱くなった。
名前は分かっていてもリュナにはその名前を呼べるだけの気持ちの余裕はない。
ただ目を大きく開き、視線だけで訴えた。
すがるような、それでも気丈に振る舞おうと自分に出来ることを探すその目にジンロは目を細める。
彼もリュナの思いに答えるように頷いた。
「剣先に気を付けろ。決して触れるな。」
震えながらも小さく頷いたことを確認するとジンロは身を屈める。
「カルサ…ッ!」
リュナに注意を促し、ゆっくりと彼女の腕の中にカルサを下ろした。
「カルサ!カルサ…カルサ!!」
カルサの胸の真ん中に刺されたままの剣。
言われたとおり剣先は勿論、剣そのものに触れないようにリュナはカルサを支えた。
声と同時に爆風がヴィアルアイを襲い、彼は風圧によって後方に吹き飛ばされてしまった。
「…リュナ。」
リュナの腕の中に入る前にカルサの身体は宙で止まり、ここにいる筈のない人物が彼を支えている。
その姿を見て胸が熱くなった。
名前は分かっていてもリュナにはその名前を呼べるだけの気持ちの余裕はない。
ただ目を大きく開き、視線だけで訴えた。
すがるような、それでも気丈に振る舞おうと自分に出来ることを探すその目にジンロは目を細める。
彼もリュナの思いに答えるように頷いた。
「剣先に気を付けろ。決して触れるな。」
震えながらも小さく頷いたことを確認するとジンロは身を屈める。
「カルサ…ッ!」
リュナに注意を促し、ゆっくりと彼女の腕の中にカルサを下ろした。
「カルサ!カルサ…カルサ!!」
カルサの胸の真ん中に刺されたままの剣。
言われたとおり剣先は勿論、剣そのものに触れないようにリュナはカルサを支えた。