やがて部屋の外が騒がしくなり、新たな避難民の到着が知らされる。
開かれた扉からは疲労の色が隠せない民達を兵士たちが誘導しているのが見えた。
皆ずぶ濡れで外の嵐の酷さが一目で分かる。
足元がおぼつかない人が何人か、よく見ると服は汚れている人が多い。
雨に濡れただけではないようだ。
その理由を問う前に、一人の兵士が目の合った女官に話しかけながら近寄ってきた。
「フレイクさん!」
「タルッシュ!?」
その人物はカルサ直轄の特殊部隊員、聖の指揮下にいるタルッシュだった。
全身ずぶ濡れで泥が付き、よく見ると所々に怪我をしている。
「あなた待機していたんじゃ…他の人はどうしたの?」
「聖隊長の指示で各部隊の欠員の穴埋めに入っているんです。他の隊員も同じ様に。」
心配したままの表情でフレイクは何度も頷いた。
ただただタルッシュの姿に何事かと案じているようだ。
「タオルや毛布を民たちに配って下さい。兵士たちはすぐに出るので大丈夫です。陛下はどちらかご存知ですか?」
開かれた扉からは疲労の色が隠せない民達を兵士たちが誘導しているのが見えた。
皆ずぶ濡れで外の嵐の酷さが一目で分かる。
足元がおぼつかない人が何人か、よく見ると服は汚れている人が多い。
雨に濡れただけではないようだ。
その理由を問う前に、一人の兵士が目の合った女官に話しかけながら近寄ってきた。
「フレイクさん!」
「タルッシュ!?」
その人物はカルサ直轄の特殊部隊員、聖の指揮下にいるタルッシュだった。
全身ずぶ濡れで泥が付き、よく見ると所々に怪我をしている。
「あなた待機していたんじゃ…他の人はどうしたの?」
「聖隊長の指示で各部隊の欠員の穴埋めに入っているんです。他の隊員も同じ様に。」
心配したままの表情でフレイクは何度も頷いた。
ただただタルッシュの姿に何事かと案じているようだ。
「タオルや毛布を民たちに配って下さい。兵士たちはすぐに出るので大丈夫です。陛下はどちらかご存知ですか?」