「ナータックさん。陛下!?」
扉を開けたレプリカはカルサの姿を見て思わず声をあげてしまった。
慌てて口を押さえて頭を下げる。
「どうぞ、お入り下さい。」
レプリカに促され、カルサとナータックはすぐに部屋に足を踏み入れた。
カルサは何も言わず枕元まで近付き、膝を付いてリュナの様子を伺う。
「なぜ倒れたかは想像がつくが…。」
カルサの呟きにナータックは視線でレプリカに状況を話すように求めた。
レプリカは軽く頷いてカルサの背中に話しかける。
「風の力を使われたのだと思います。おそらく風玉も一緒に使われたのだと。」
「いま風が落ち着いているのはリュナのおかげということか。」
低く掠れた声が独り言のようにカルサから零れ落ちた。
目を閉じたままのリュナの顔色は悪い、力を使い過ぎて過労になってしまったのだろう。
カルサは目を細めて彼女の様子を見つめていた。
それ以上何も言わないカルサに感じるものがあったのか、ナータックはレプリカを連れて静かに退室する。
扉を開けたレプリカはカルサの姿を見て思わず声をあげてしまった。
慌てて口を押さえて頭を下げる。
「どうぞ、お入り下さい。」
レプリカに促され、カルサとナータックはすぐに部屋に足を踏み入れた。
カルサは何も言わず枕元まで近付き、膝を付いてリュナの様子を伺う。
「なぜ倒れたかは想像がつくが…。」
カルサの呟きにナータックは視線でレプリカに状況を話すように求めた。
レプリカは軽く頷いてカルサの背中に話しかける。
「風の力を使われたのだと思います。おそらく風玉も一緒に使われたのだと。」
「いま風が落ち着いているのはリュナのおかげということか。」
低く掠れた声が独り言のようにカルサから零れ落ちた。
目を閉じたままのリュナの顔色は悪い、力を使い過ぎて過労になってしまったのだろう。
カルサは目を細めて彼女の様子を見つめていた。
それ以上何も言わないカルサに感じるものがあったのか、ナータックはレプリカを連れて静かに退室する。