貴未が他者から特別視される理由の一つにそれが挙げられる。
自国の王の名を一介の騎士が親しげに呼び捨てにしているのだ。
確かに特殊能力者である彼らはそれだけで特別だ。
しかし友人という立場には理由が弱い気がするのも事実、だが国王であるカルサはそれを許し信頼を預けているようにも見える。
異国民である彼らを国賓としていることは知る人ぞ知る事実だった。
そんな貴未が向かったのは最初に彼が呟いた通り、風神リュナのいるところ。
勝手知ったるなんとやらと言わんばかりに関係者以外立ち入り禁止区域をずんずんと進んでいく。
勿論、彼を止める者は誰一人としていない。
「お帰りなさいませ、貴未様。」
リュナがいる部屋の前で彼女付きの女官、レプリカが貴未を迎え入れた。
「ただいま。リュナはいる?」
「はい、中に。どうぞお入り下さい。」
答は分かってはいたけど確証を得られると嬉しくなるのは何故だろう。
自国の王の名を一介の騎士が親しげに呼び捨てにしているのだ。
確かに特殊能力者である彼らはそれだけで特別だ。
しかし友人という立場には理由が弱い気がするのも事実、だが国王であるカルサはそれを許し信頼を預けているようにも見える。
異国民である彼らを国賓としていることは知る人ぞ知る事実だった。
そんな貴未が向かったのは最初に彼が呟いた通り、風神リュナのいるところ。
勝手知ったるなんとやらと言わんばかりに関係者以外立ち入り禁止区域をずんずんと進んでいく。
勿論、彼を止める者は誰一人としていない。
「お帰りなさいませ、貴未様。」
リュナがいる部屋の前で彼女付きの女官、レプリカが貴未を迎え入れた。
「ただいま。リュナはいる?」
「はい、中に。どうぞお入り下さい。」
答は分かってはいたけど確証を得られると嬉しくなるのは何故だろう。