土方「斉藤……まず巡察の報告をしろ」



はぁ…と溜め息をはく副長…




そんなに副長は美鈴を眺めたかったのか…




例え副長だったとしてもこんな美鈴の愛らしい姿を野獣の目に晒すわけにはいかないものだ。




俺は美鈴にそれをかけて副長に向き直った。



斉藤「特に異常はありませんでした。」




左之「俺も特に変わった事はねぇよ。」



俺と左之が巡察の事についての報告をする。



土方「わかった。もういいぞ」




………………。



………………。



土方「なぁ…何でおめぇらは部屋を出ていこうとはしないんだ?
巡察の報告終わっただろ…
あと総司も美鈴が寝てるんだから此処にはもう用はないだろ?」




そう言うと斉藤と左之は目線を斜めにずらした。



……が!!総司はそんな様子は見せず当然のようにキョトンという顔で土方に言う。




総司「そんなの美鈴さんが居るからに決まっているじゃないですかぁ!!

美鈴さんが居なければ鬼の住みかになんか長居し続けるわけないです。」