青春、現在進行形。



「ちょ、晴香!?」


いいから。と晴香は私を

引っ張る。

たどり着いた先には

同じクラスの野球部の
男子がいた。

「あのさ、田中先輩っていう人知ってる?」

晴香がいきなり男子に聞き込みを始めた。


男子「田中って秀樹先輩のこと?知ってるよwなんで?」



「ちょ、晴香ぁ。」


晴香を黙らせようとするが
無理である。

「のどか、田中先輩と同じマンションに住んでるんだって」


男子「え!そうなのw田中先輩、面白いよな〜」


とか言って野球部の男子が田中先輩の話で盛り上がっている。


(田中先輩って後輩に慕われてたんだな…)


ふとそう感じた。


「晴香、ありがと」
私は言った。


「ううん、応援してっからね!まずはやっぱ、情報を集めなきゃだからね!」






ー翌日ー


「城内さん〜、」

「ん??」

誰かに呼ばれて振り向くと
昨日の野球部男子がいた。

「俺、昨日、田中先輩と途中まで帰ったぜ。」

なぜだか自慢してくる。



「え!?そうなの?」

ちょっとだけ動揺してしまった。


「で、城内のこと話したら田中先輩、お前のこと、かわいいって言ってたぜ。」


「え、ちょ…」

どう反応したらいいか困ってしまった。

でもすごく、嬉しかった。

胸の奥が熱くなって。


もしかしたら、、

田中先輩、私の事を…

なんて思ったりして。






恋すると毎日楽しいんだな。

今日も会えるかもしれない。

ってドキドキして。


でも会えないと落ち込んだりして。


「のどかぁ、なあにニヤニヤしてんの!」


晴香が私の顔を覗き込んでくる。


「ニヤニヤなんてしてないよw」


「え〜、なんか、のどか可愛くなったね。恋する乙女って感じぃ。」


そっか、恋すると可愛くなるってよくいうけど、

そうなのかな。

なんて鏡で自分を見てみた。

うーん、よく分かんないや。


と鏡を置いた。


ーHRー

今日は席替えがある。

くじ引きで決める。


席替えっていっても正直どうでもいい。


やっとくじを引く番がきた。


くじには

「20」

と数字が書いてあった。

その番号の席に着いた。

隣は








るう君だった。


あ〜あ、なんか気まずいな。。

晴香が熱い視線を送ってくる。



「ずるいぃ」

とゆうような心の叫びが聞こえてきそうだ。


私はそんな晴香に両手を合わせてゴメンと口パクで言う。




ー休み時間ー

「ゴメンね、晴香」


「ううん、大丈夫だよぉ。」

と笑顔で晴香は言った。




ー授業ー


正直、田中先輩以外

興味はない。


だから晴香の彼氏のるう君にも興味はまったくない。

しゃべった事もない。

なのに、隣の席になってしまって、なんだか

気まずい。




ぼーっとしていたら


ペンを落としてしまった。

「あっ」


すると、るう君が

私のペンを拾ってくれた。

「はい」

笑顔でそう言った。


「ありがとう」
私は言った。


なんだ優しいとこあるじゃん。ちょっと見直した。




「あのさ、晴香と仲いいの?」


と突然、るう君に聞かれた。

びっくりしつつも

「ぁ、うん。一応、幼稚園からの幼馴染みだから。」
と答えた。

「そ、そっか。」
と、るう君は下を向いた。

私は意地悪く
「晴香と付き合ってるんでしょ?w」
と聞いてみた。

「おいなんで知ってんだよ」

明らかに動揺している。

「まあ一応、幼馴染みですからww」

勝ち誇ったように言う。

「晴香を、大事にしてあげてね。傷つけたら許さないから。」

と微笑んだ。


るう君も、見た目はヤンキーみたいなのに中身は全然違うんだな。
*るう*








俺には晴香っていう彼女がいる。

付き合ってもう3ヶ月くらいかな。



晴香から告白された。


晴香は可愛くて正直モテル。


明るいしそんな晴香のことが好きだ。


だけどすぐ怒るし


めんどくさい。