だが逆に打撃技を得意とする者は、組技を得意とする者に簡単に負ける場合も多かった。




タックルに入られて寝かされてしまい何も出来ないまま関節を極めらる例も沢山あった。




一番強いのは、打撃技も組技も両方出来る者だった。




私は、打撃技や組技を色々な人に習ったが、まだまだ中途半端だった。




「ハスミもうそろそろ準備しないと間に合わないよ。」




高橋君が手にテーピングをしながら言って来た。




オープンフィンガーグローブを着ける時には、ボクシングのようにテーピングをするのだ。




拳を痛めない為らしい。




高橋君オープンフィンガーグローブを着けようとしてるって事は先にファールカップ装着したんだ。




大事にしてね~私の為にも……




あなただけの物じゃないんだからね……


男にとって一番大事な所だからね……




またもや変な事を考えてしまっていた為に、返事が遅れたが私は、頷いた。




あまり顔を見ないでね、絶対赤くなってるから。