高橋君は、はっきり言った。




分かってるわよ!そりゃリングでいちゃいちゃ出来ないからね。




それに、あなたの性格なら本当にそう思ってるんだろうしお互い三十万円は、欲しいからね。




高橋君の事は本人よりも分かってるつもりよ。




あ!いつか噛みついた事を謝らないとと思い私は、素直に謝った。




「ハスミちゃん気にしないでよ。

ハスミちゃんの闘争心は、凄いよ。

見習わないとって思ってるよ、」




高橋君は、そう言うと去って行った。




闘争心を誉めらてもあまり嬉しくなかったが、何も誉めらないよりましだったし、高橋君が気にしてないのが嬉しかった。




とにかく、協力だぁ!と思い私も皆の居る場所に戻った。




皆の所に戻ると緊張した雰囲気が漂っていた。




ボボさんと玉田は、既にオープンフィンガーグローブを着けていた。




ボボさんは、酒屋の前でシャドウボクシングをしている。




前に山尾とのスパーリングで見たが、パンチの早いのに、更にびっくりしてしまう。