それに、ドロップキックもやった事がないのにコーナーボストからのミサイルキックなんかやれないよと私は、戸惑ってしまった。




「ハスミ!大丈夫だ!何か代わりの物で練習しろ!


それだけやれば、後は、玉田とレフリーを俺がやるから任せろ。


お前の太ももなら大丈夫だ!

何も心配するな!」



イマイチ説得力がなかったし玉田は、弱いとは、言え体つきは、立派なプロレスラーだし男なのに私が、勝ってしまうっておかしくないの?



「私が、男の人にいきなり勝つっておかしくないですか?」



「何言ってんだ!お前は、最高で最強のプロレスラーを目指すんだから男とか女とか関係ないんだよ!

高橋君!ハスミに負けたくなかったらお前も良いプロレスをしろ!

皆もだよ!

うちは、これから本格的に最高で最強のプロレス団体を目指すからな。」




高橋君は、熱い視線を山尾に送っていた。




う~かっこいい!その熱い視線を私に向けて欲しかった。




私は、その熱い視線ウルトラマンのビームでやられる怪獣のようにめちゃめちゃになってもいいとさえ思った。