「山尾さんいるかな?」
頭の薄い、五十代くらいの小柄な男が、倉庫に入って来た。
「あ!白石さん、山尾さんは、今は、居ないですけど。」
高橋君が答えると白石なる人物は、私の方に歩いて来て言った。
「ア~君が、今度入った女の子だな。
しかし、こんなに可愛いのに何故覆面被るのかなあ?
俺は、もっと不細工かと思ってたよ。」
え!?可愛い!?久しぶりに言われて嬉しかった。
えー!!覆面被るって何~!!聞いてないよ~!!
「まぁコスチュームと覆面にうちのロゴマーク入れてくれたらいいんだけな。
あ!なるほどこの太ももは、いいね~。
美味しそうだよ。
うちのロゴマークが映えそうな太ももだよ。」
私は、このオッサンが一体何を言ってるのかさっぱり分からなかったし、覆面の件でパニックになり口をパクパクさせながらもスクワットは、続けていた。
「お!白石さんわざわざ、どうも。」
山尾が入って来て白石に挨拶をした。