控え室に戻って来た皆は動揺していた。
九州力の突然の発言と高橋君の敗戦が混じってなんとも言えない雰囲気になっていたが山尾の言葉で我に帰った。
「高橋良くやったな。負けて覚える事の方が多いぞ。
九州力が、こっちに来るのは歓迎だよ。
だが、今はそれは忘れて次のハスミの試合だ。
俺は準備があるから行けないが、皆ハスミを頼むぞ!!
ハスミ!!今までやって来た事を信じろ!!
勝てるぞ!!尻の穴をしめて行けよ!!
お前なら勝てるぞ!!」
私はスイッチを入れた。
勝てる!!死ぬ気で、行けば勝てる!!
えー死にたくないよ~スイッチは、直ぐにOFFになる。
しかし、行かないといけないのだ。
私は覆面を被って控え室を出た。
死にたくないけどね……