さっきのように三角絞めに行けないのは疲労からだろうと思えた。




ガードポジションでは、攻めてる側も疲れるが守る側も疲れるのだ。



油断すると、さすがアマレスの猛者だけあって上から相手をコントロールするのがミスター金は上手いのでガードポジションを崩されるから守る方も必死なのだ。




両者のグラウンドでの攻防が続いているところにゴングが、なった。




ミスター金は、ゆっくり立ち上がりコーナーに戻ったが太ももに赤黒くローキックの跡がついている。




あれだけローキックを貰って立っているのも苦しいはずだがミスター金は、コーナーに戻ると椅子にどかっと座り山尾に笑いかけた。




逆に中山は、あれだけローキックを打っているのに倒れないミスター金に対して怖さを持っているのかコーナーに戻るとセコンドに不安気な表情を見せた。