「なんだ~。若い者同士でいちゃいちゃかあ!
うらやましいのう!!
クウうらやましいのう!!」
山尾が、戻って来て大きな声を出した。
高橋君は、慌て私から離れて違いますとハッキリ言った。
ハッキリ言い過ぎだと思うくらいハッキリ言った。
高橋君、私って女の子としてそんなに魅力ないのかな?と思うとちょっと悲しくなった。
「高橋!男は、性欲だぞ!性欲無くなったら老けるの早いぞ!
俺なんか未だに中学生並の性欲だぞ!!」
あんたの性欲なんか聞きたかないよと思ったが、山尾の後ろにボボアメリカさんが暗い表情で居るのに気付き思わずキャッと悲鳴を上げそうになった。
ボボアメリカ本名黒木光一は、三十半ばくらいだろうかいつも暗い表情を浮かべていた。
身体付きは身長は、ミスター金と同じくらいの百七十五センチくらいだったが、プロレスラーにしては、かなり細い身体だった。
色黒の顔と目鼻立ちのハッキリした顔つきは、遠くから見ると東南アジア方面の外国人に見えた。