とにかく私達は、まだ対戦の日程も決まってなかった為にトレーニングに明け暮れた。



山尾は、私と高橋君に打撃の練習をしろと言いパンチよりもキックの練習を重視しろ教えた。



そして、一番大事なのは、ディフェンスだとも言った。



いくら、相手がスゴいパンチやキックを放ってもディフェンスさえしっかりしてれば大丈夫なわけだ。


当たらなければ、意味がない馬券のような物だと話した。



パンチより、キックと言うのも脚の力の方が腕の力の何倍もあるわけだし、距離も長くとれるのだ。



もちろん寝技のトレーニングも欠かさなかったが、レスリングテクニックや、柔術テクニックが、簡単に身につく物ではなかった。



真日本のメンバーはレスリングの猛者を揃えていたし、シュート&シュートの二人のチャンピオンは、オールマイティだった。



その為に寝技のトレーニングもディフェンスを重視になる。



高橋君は、レスリングのテクニックを持っていたが、山尾の言う事を素直に聞いた。



私達は、なんだかんだ言ってもシュートの世界では素人なのだ。