山尾は、興奮気味に、話している。
「お前が直接連絡してくるとはな。ああ、ああ、それでいいんだな。
よーし、良いんじゃないか。こっちは負けねえよ。
その程度の条件は飲んでやるよ。
分かったよ。じゃ、またな。」
山尾は、携帯を切った。
「どうなったんだ。」
ミスター金が、聞いた。
皆が山尾に、注目している。
山尾に、担がれたままの綾香さんも山尾の言葉を待っているようだ。
「九州力が、シュートマッチを、OKしたよ。」
山尾は、にやりと笑いながら言った。
オオと皆が声をあげた。
「団体戦だ。向こうに負けたらうちは、解散だ。」
解散!!
皆に動揺が、走ったのがいくら鈍感な私にも分かる。
「解散って何よ!!アルフィーだってまだ解散してないのよ!!」
綾香さんが、訳の分からない例をあげたのに笑いそうになってしました。
だってまだ、若いんだもん箸が転んでもだるまさんが、転んでもおかしい年頃なんだから仕方ないでしょう。
それに、綾香さんは、担がれてるのを忘れてるようだ。