高橋君の入院してる部屋は、私の個室からエレベーターで一つ降りた所にあった。




私は、八階の個室専用の階だったが、高橋君の所は、四人部屋だった。




私は、エレベーターを降りて高橋君の部屋に行こうと歩いていると廊下でスクワットしてる高橋君が見えた。




マジかよ!?もうスクワットしてんの!と思ったが、高橋君に近づいて元気!?と可愛く聞いた。




「ハスミちゃん目が覚めたんだ。良かった。

だけど、どうして覆面してんの?」




私は、顔が包帯だらけだったし、そういう顔を高橋君に見せたくなかったから覆面を被って来ていた。




「うん、何だかまだ戦ってる感じが、抜けないのかなぁ。」



高橋君は、それを聞いて、サッと身構えた。





高橋君は、まだ私が攻撃するとでも思ったのだろう。




このプロレス馬鹿!と思いながらも高橋君の様子を観察した。




高橋君は、頭に包帯を巻いて顔のあちこちに絆創膏を貼っていたしまだ目等は、腫れていたが、傷ついた顔も男ぽくてかっこよかった。