目覚めると白い天井が見えた。
頭が、ズキズキ痛かったが、ベッドから身体を起こす。
どうやら、病室のようだった。
ア~あれだけの死闘をやったんだから病院送りだよね。
え!?それも個室じゃんと思いながら私は、ゆっくりベッドから下りて綺麗な洗面台に向かった。
鏡を覗いてのけ反った!!
そこには、包帯でぐるぐる巻きの私がいた。
ちょっと待ってよ!?顔は、女の命よ!?こんなにぐるぐる巻きになってるって事は……
身体のあちこちが痛んだ。
良く見ると身体中に包帯やらギブスやらがついていた。
病室のドアが開くと山尾が入って来た。
「ハスミ!良くやった!稀にみる熱戦だった!
高橋も素晴らしかったよ!
いやぁ、良かった!
たまらんかったぜ!」
私は、一番聞きたかった事を聞いた。
「賞金は、どうなるの?普通に貰えるんでしょう?」
高橋君と私は、二人同時にリング下に落ちた為に、引き分けと山尾が言ってた気がするが賞金は、どうなるのかが一番気になった。