いつかこの空のように繋がる日は来るのだろうか?
今の時点では、こない気がする。
もし繋がったなら、俺は死んでもいいよ。
嬉しくて、空に昇ってしまうかも。
「歩、水島と喋ったことあんの?」
するとさっきの光景を見ていたのか、隼人が疑問を持ったような表情を浮かべて、こちらに歩いてきた。
「さっき初めて喋っただけ。なぁ、隼人。」
「ん?なに?」
「俺さ…」
なんでもっと早く出会っていなかったのだろう。
司が沙紀と知り合う前に俺が沙紀と出会っていたら、なにか変わっていたのかな?
神様は不公平だ。
何度神様を憎めばいいのだろう。
けど、時間なんて関係なかった。
司の方が先でも、俺が先でも、関係ない。
求めるのは、愛しかないのだから。
「もっと早く水島沙紀に会いたかった…」
沙紀は司の彼女。
だからなんだよ。
好きになることなんて、自由だろ?