沙紀の言葉に納得をする俺。
確かにそうかもしれない。
もし小林がいたら、四人でボートに乗ったり、ビーチバレーをしたり、沢山楽しいことができたかもしれない。
優はつまらないかな?
「今度…四人で来ようよ。まだまだ夏は終わらないから」
今度は、四人で。
海へ行こう。
そして浜辺に名前を書いて、永遠を誓おう。
絶対、行こう。
そう思っていた。
四人で来れると俺は思っていたんだ…。
…楽しい時間はあっという間に過ぎる。
いつの間にか、あれだけ沢山いた人たちが、いなくなっていた。
空に浮かぶのはオレンジ色の夕日。
海全体がオレンジ色になっていた。
時刻は夕方。
もう夜に近い。
俺たちは、浜辺座り、海を眺める。
肌が熱い。
日焼けをしたという証拠だろうか。
「歩…沙紀…今日はありがとうな…その…連れてきてくれて」
波打つ音に癒される。
そんなとき、優は静かにこう言ったのだ。